水いぼ治療について
水いぼは伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚感染症です。小児期によくみられ特に乾燥肌や湿疹があると発症、悪化しやすくなります。水いぼは放置しても自然に治ります。最近では自然に治るまで待つことをすすめる医師が多くなりつつあるようです。そのため、当クリニックでも積極的に摘除する事はせず、基本的には自然に治るのを待つ方針です。
積極的に治療しない理由は4つあります。
- 痛みがあること。
- 強い恐怖体験からトラウマになり、病院嫌いになってしまうことがあること。
- 患児に痛みや恐怖体験の治療をしても再発が多いこと(水いぼは潜伏期間が数週から数カ月あるとされており、目に見えないところにもウイルスはすでにひそんでいます)。
- たくさん水いぼがある場合は、一部を摘除しても再発や増殖を繰り返すため治療効果が得られないこと。
これらの理由から水いぼがあることよりも、摘除治療を行うことの方がデメリット大きいと考えるからです。
日本皮膚科学会の統一見解もご参照ください。